松坂産業株式会社

「内水ハザードマップ」が全世帯に配布されました。洪水ハザードマップとの違い、分かりますか?

HOME > 記事一覧 > コラム > 「内水ハザードマップ」が全世帯に配布されました。洪水ハザードマップとの違い、分かりますか?

コラム

コラム
2026年9月18日

「内水ハザードマップ」が全世帯に配布されました。洪水ハザードマップとの違い、分かりますか?

先日、福山市から「内水ハザードマップ」が全世帯に配布されました。
「洪水ハザードマップは見たことがあるけど、内水ハザードマップは初めて聞いた」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、この2つのハザードマップの違いと、それぞれの見方を解説します。

「内水氾濫」と「洪水」は原因が違う

まず押さえておきたいのが、内水ハザードマップと洪水ハザードマップは、そもそも想定している災害の種類が異なるという点です。

  • 洪水ハザードマップ:河川が増水し、堤防を越えたり決壊したりして水があふれる「外水氾濫」を想定したもの
  • 内水ハザードマップ:河川の水位とは関係なく、強い雨によって下水道や水路の排水が追いつかず、市街地の側溝や道路から水があふれる「内水氾濫」を想定したもの

つまり、「川があふれるかどうか」を見るのが洪水ハザードマップ、「排水が追いつかず、身近な道路や住宅地で水があふれるかどうか」を見るのが内水ハザードマップ、というイメージです。
川から離れた平坦な市街地でも、内水氾濫のリスクはあり得ます。

福山市の内水ハザードマップの中身

福山市が2026年3月に作成した内水ハザードマップは、1時間あたり130mmという「想定最大規模の降雨」を前提に、浸水が想定される区域や浸水の深さ、緊急避難場所などを示したものです。対象は市内の下水道計画区域内で、地区ごとに13枚のマップに分かれています。

ここで注意したいのが、この130mmという想定雨量は、下水道そのものの整備基準(1時間あたり約42mm)を大きく超えて設定されているという点です。
つまり、下水道の整備が完了しているエリアであっても、記録的な豪雨の際には浸水が発生する可能性がある、という前提でマップが作られています。
また、色がついていない場所についても「浸水しない」ではなく「浸水深が極めて浅い」という意味であり、絶対に安全というわけではない点も福山市のQ&Aで明記されています。

住まい探しでも重要な情報に

実は、宅地建物取引業法の改正により、不動産取引の重要事項説明では、水防法に基づく「雨水出水」、つまり内水ハザードマップの情報も説明することが義務化されています。
物件を探す際は、洪水ハザードマップだけでなく、内水ハザードマップもあわせて確認しておくことで、より実態に近いリスク把握ができます。

まとめ

洪水ハザードマップと内水ハザードマップは、どちらも「浸水」を扱っていますが、原因も見るべきポイントも異なります。
お手元に届いた内水ハザードマップは、ぜひご自宅や職場付近のページを確認し、避難場所や避難経路もあわせてチェックしてみてください。台風シーズンを迎える今こそ、備えを見直す良い機会です。

住まい選びの際のハザードマップの見方について、ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

お問い合わせ・資料請求はお気軽に!

お客様の声不動産関連 お客様の声住宅関連