賃貸物件でトラブルが起きた時の対処法とスムーズに解決するコツ
新しく賃貸物件に入居するときは、ご近所や大家さん・管理会社などの関係者とトラブルにならないか不安に感じる方もいるかと思います。
実際に、賃貸物件ではさまざまなトラブルが起きがちです。
この記事では、賃貸物件でトラブルが起きたときの対処法、賃貸物件でのトラブルをスムーズに解決するコツをご紹介します。
賃貸物件での安全・快適な暮らしにぜひ役立ててください。
●賃貸物件でトラブルが起きた時の対処法
賃貸物件でトラブルが発生したら、解決のためにできるだけ速やかに対処しなくてはなりません。
しかし、トラブルにはさまざまな原因があり、それぞれ対処法が異なります。
ここでは、賃貸物件でトラブルが起きたときの対処法を2つ解説します。
①まず大家さん・管理会社に相談する
賃貸物件でのトラブルは、まず大家さん、または管理会社に相談することをおすすめします。
備え付けの設備や物件そのもののトラブルなら、もともと所有者の大家さんに対処を依頼するのが良いです。
騒音や水漏れ、駐車場でのトラブルは、近隣住民との調整も必要ですが、面識がなければなかなか声を上げづらく、下手に自分から注意しに行ってもさらにトラブルになるかもしれません。
そのため、自分から注意するのではなく、大家さんや管理会社の方に任せるようにしましょう。
緊急時にすぐに連絡できるよう、大家さんや管理会社の連絡先が記載されている賃貸契約書はわかりやすい場所に保管しておくことをおすすめします。
②解決できないときは専門機関に相談する
大家さんや管理会社に相談しても解決できない場合は、次のような専門機関に相談してみましょう。
専門分野が異なるため、相談内容によって適切なものを選ぶ必要があります。
日本司法支援センター 法テラス
国が設立した、法的なトラブルを解説するための総合案内所です。
敷金を返してもらえない、家賃滞納で退去を要求されたなどで弁護士に相談できます。
参考:日本司法支援センター 法テラス(https://www.houterasu.or.jp/madoguchi_info/call_center/index.html)
一般財団法人 不動産適正取引推進機構
不動産の売買や賃貸借の仲介など不動産取引の相談を受け付けています。賃貸契約するつもりだったが撤回したいなどの賃貸借契約トラブルの相談が可能です。
参考:一般財団法人 不動産適正取引推進機構(https://www.retio.or.jp/consul/index.html)
公益財団法人 日本賃貸住宅管理協会
賃貸物件での生活の安定と向上の促進を目的とした団体です。賃貸中の物件での補助金の紹介など生活支援を相談できます。
参考:公益財団法人 日本賃貸住宅管理協会(https://www.jpm.jp/consultation/)
この他、都道府県にある相談窓口や最寄りの消費生活センター、独立行政法人国民生活センターでは住宅の欠陥や退去時の原状回復費用、賃貸契約解除などのトラブルの相談もできます。
賃貸物件でのトラブルは、放置すると状況が悪化してしまうことがあります。
1人で悩まず、利用できる専門機関へ、できるだけ早めに相談してみましょう。
●賃貸物件でのトラブルをスムーズに解決するコツ
賃貸物件でのトラブルをスムーズに解決するにはコツがあります。
コツを理解しているかどうかで、解決までの手間や時間がかなり違うので把握しておきましょう。
①賃貸契約書の内容を把握しておく
物件の賃貸契約書には、物件の利用にまつわるルールやトラブルへの対処方法、責任の所在などのあらゆることが明記してあります。
つまり、賃貸契約書の内容をよく理解しておくことで、あらゆるトラブルはスムーズに対処できます。
反対に、賃貸契約書の内容を把握していなければ、自分自身が契約上やってはいけないことをしてしまう可能性があります。
自分がトラブルの原因になってしまうことを防ぐためにも、賃貸契約書の内容はしっかり把握しておきましょう。
②トラブルの証拠を写真や動画にとる
いくらトラブルがあっても、大家さんや管理会社、他の相談先にトラブルの状況をうまく伝えられなくては、適切に対処してもらうのは難しいです。
トラブルが発生したら、その証拠となる写真や動画、音声を記録し、提示できるように備えることは大変重要です。
例えば、騒音なら、いつ、どのあたりから、どのような音が、どれくらいの頻度で聞こえるかを記録します。
スマートフォンなどの機器をうまく活用し、記録はなくさないよう注意しましょう。
③冷静な状態でトラブルの相談をする
賃貸物件でのトラブルは、できる限り冷静な状態で相談することが大切です。
トラブルの内容によっては、大きな怒りが込み上げてきて、冷静な状態を保てなくなるケースもあります。
しかし、怒りが込み上げている状態で大家さんや管理会社に相談しても、感情的になってしまい、本来伝えたい内容がうまく伝わらない可能性があります。
トラブルをできるだけ早く解決してもらうためにも、冷静な状態のときに相談するようにしましょう。
おすすめの方法として、相談したいことを一度紙に書き出してから連絡するのが良いです。
頭のなかが整理できていない状態で相談すると、伝え忘れることが出てくる可能性があるので、連絡する前に紙に書き出してみることをおすすめします。
●まとめ
賃貸物件では、自分以外にもさまざまな生活リズムで、さまざまな価値観を持った方が暮らしています。
大家さんや管理会社もトラブルの可能性をある程度考慮しているはずですが、それでもトラブルになることはあるでしょう。
できる限りトラブルに巻き込まれないように、気をつけて生活することはもちろん、万が一巻き込まれたときでもすぐに対処できるよう、この記事でお伝えした対処法を把握しておきましょう。