コラム

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2025-06-30更新

抵当権付き物件を購入するとどうなる?どうしたらいいの? ~根抵当権との違いも分かりやすく解説~

家を探していると、「抵当権」という言葉を目にすることがあります。
「え?抵当権ってなに?」「そのまま買っても大丈夫なの?」と不安に思われる方も多いかもしれません。
今回は、不動産に詳しくない方でも安心して理解できるよう、「抵当権付き物件の購入」に関する基本的なポイントをやさしくご紹介します。


◆ そもそも「抵当権」ってなに?

抵当権とは、簡単に言うとお金を貸した人(銀行など)が、万が一返済がされなかったときに、その物件を売ってお金を回収するための権利のことです。

たとえば、売主さんが以前に家を買う際に住宅ローンを利用していた場合、そのローンを担保にするために銀行がその家に「抵当権」を設定している、というケースが多くあります。


◆ 抵当権がついている物件は買っても大丈夫?

結論から言えば、抵当権がついているからといって、必ずしも「買ってはいけない物件」というわけではありません。
実際、中古住宅などでは、売主の住宅ローンが残っていて抵当権が付いている物件はたくさんあります。

ただし重要なのは、売買の「引き渡しまでに抵当権を抹消する」ことが前提になるという点です。
売主が物件を売って得た代金で住宅ローンを完済し、それにより抵当権を抹消する、という流れが一般的です。

つまり、

  • 「残っている住宅ローンを売主が完済する意思があるか」

  • 「きちんと引渡しの時点で抵当権が抹消されているか」

この2点がしっかり確認できれば、安心して購入することができます。


◆ 根抵当権ってなに?抵当権と何が違うの?

抵当権と似ているものに「根抵当権(ねていとうけん)」というものがあります。
こちらは、通常の抵当権とは少し違い、一定の限度額の範囲内で、将来の借入れにも対応できる抵当権のようなものです。

たとえば、事業をされている方が銀行と継続的に取引をしていて、必要に応じて融資を受ける場合などに、銀行があらかじめ「この物件を上限○○万円まで担保にさせてください」と設定しておくことがあります。これが根抵当権です。

根抵当権は「いつ借りるか、いくら借りるか」が不確定な分、抹消の際に少し手間がかかることもあります。
そのため、売主がすでに借入れを終えていたとしても、根抵当権が残っている場合は、抹消手続きが必要となります。


◆ 購入時に気をつけるべきポイントは?

抵当権付きの物件を購入する際に、購入者としてチェックしておくべきポイントは以下の通りです。

  1. 「登記簿謄本(登記事項証明書)」を確認する
     → 抵当権が設定されているか、抹消予定かをチェック。

  2. 売買契約書に「引渡し時に抵当権を抹消する」旨の記載があるか確認
     → 万一抹消されないままの引渡しになると、トラブルの原因になります。

  3. 司法書士などの専門家に立会ってもらうことが多い
     → 安全な引渡しのために、司法書士が当日立ち会い、抵当権の抹消登記と購入者の所有権移転を同時に行うのが一般的です。


◆ まとめ:正しく理解すれば、怖くない「抵当権付き物件」

抵当権や根抵当権という言葉を聞くと難しく感じるかもしれませんが、実は多くの中古物件に見られるごく普通のことです。
大切なのは、「きちんとした手続きで、安心して引渡しができるかどうか」。信頼できる不動産会社や司法書士と連携すれば、何も心配する必要はありません。

松坂産業株式会社では、物件の登記状況やローン残債の確認、抵当権の抹消の流れについても、しっかりサポートしています。
不安な点があれば、どんな小さなことでも遠慮なくご相談ください。安心して不動産購入を進めていただけるよう、全力でお手伝いさせていただきます。

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